アミノ酸の一種に分類されるようです
グルコサミンのサプリメントは、今では数えきれない程出回っています。
CMなどを見ても、高齢者の膝の為というイメージがありますが、実際、グルコサミンとはどういう成分なのでしょうか?
何も知らなかった頃は、怪しい化学物質か何かだったら嫌だなと思って調べてみたところ、意外にも、体内で通常生成されている、アミノ糖の一種だとわかりました。
ただ、加齢に伴い体内での生成量が少なくなるため、高齢者は外部からサプリメントによって補充した方が良いのだとか。では、そのグルコサミンのサプリメントは、何から作られているのかと言うと、カニやエビなどの甲殻類の外皮が原材料みたいです。
なぜなら、グルコサミンは、それらの生物の外皮に含まれているムコ多糖の一種である、キチン質から取り出すことができるからです。
となると、カニやエビの殻を食べたら、グルコサミンの補充になるのかと言うと、それは不可能とのことでした。なんでも、キチン質というのはとても高分子である関係上、摂取しても体内においては吸収されないのだとか。
そのため、グルコサミンを摂取したいなら、サプリメントが一番効率的かつ無難とのことでした。
臨床データでも有効性が確認されているようです
関節の痛みが和らぐということで、よく高齢者がグルコサミンのサプリメントを飲んでいるイメージの強いグルコサミンやコンドロイチンですが、そういう宣伝CMがたくさん放送されていたり、広告がよく新聞に折り込まれていたりしますが、そうした所に書かれている評価って、どれも「楽になった」とか「よく効いた」とか、主観的なものばかりでした。
そのため、ちゃんとした科学的根拠があるのか、個人的にはとても疑問でした。
そこで、グルコサミンのサプリメントにお世話になるつもりなら、グルコサミンの効果が本当であると示す科学的な根拠がないか、ちょっと探してみました。
すると、ちゃんとグルコサミンの効果を示す実験データが、いくつかアップされていました。
それによると、グルコサミンを3年に渡って1,500ミリグラム内服した場合、何もしなかった場合に比べて、ひざ関節における軟骨の減り具合が5分の1にまで少なくなったそうです。
ちなみに、ちゃんと膝のレントゲン画像から測定しているため、かなり信頼できるとのことでした。
となると、グルコサミンの軟骨への効果は、確かに一定程度期待はできるんですね。ただ、軟骨を増やすのではなく、すり減る度合を緩やかにするに留まるため、あまり高望みはできないと思いました。
期待しすぎない程度に活用していくのが良さそうです。